こんにちは。アニクロニクル 運営者の朝日 とうまです。
『呪術廻戦』の公式ファンブックを調べると、「ひどい」という言葉が出てきて、ちょっと不安になりますよね。内容が薄いのか、それとも著者コメントが何かで炎上したのか。誤植が多いという噂もあるし、設定の矛盾や解釈違いがあるんじゃないか…と、購入を迷ってしまう気持ち、すごくわかります。
この記事では、なぜファンブックが「ひどい」と言われてしまったのか、その具体的な理由と、それでも「買ってよかった」と絶賛される内容の濃さについて、両面からしっかり掘り下げていきます。
この記事のポイント
- 「ひどい」と言われた最大の原因(誤植問題)
- 著者コメントや設定矛盾で炎上したのかという真偽
- 「買ってよかった」と評価される具体的な内容
- 現在購入する場合の注意点(修正状況)
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「呪術廻戦 ファンブック ひどい」の原因を徹底解明

「ひどい」と聞くと、具体的に何がそんなにダメだったのか、すごく気になりますよね。内容自体が期待外れだったのか、それとも何か別の大きな問題があったのか…。
このセクションでは、その「ひどい」と評されてしまった原因を、一つひとつ徹底的に掘り下げていきます。最大の理由とされる「誤植問題」がどれほど深刻だったのか、そして噂されがちな「著者コメントでの炎上」や「設定の矛盾」は本当にあったのか。その真偽をしっかり分析していきますね。

最大の理由:発売当初の誤植問題

まず、結論から言ってしまうと、『呪術廻戦』の公式ファンブック(第1弾)が「ひどい」と評された最大の理由は、2021年3月4日の発売当初に発覚した「大量の誤植」にあります。
これは単なる噂や、後からじわじわ広まったものではありません。この問題が非常に特異だったのは、その発覚と対応のタイミングです。
なんと、ファンブックの発売日である2021年3月4日、まさにファンが期待に胸を膨らませて書店で手にしたその日に、発行元の集英社『週刊少年ジャンプ』編集部が公式サイト上で「お詫びと訂正」を発表する、という極めて異例の事態に発展しました。
通常、書籍の誤植は発売後に読者からの指摘などで発覚し、第2刷(増刷)以降でひっそりと修正されるケースがほとんどです。
しかし、発売日当日に公式が謝罪するというのは、それだけ「見過ごせない重大な誤りが、多数含まれたまま世に出てしまった」ことを意味します。これは、製品の最終チェック体制が機能していなかった可能性を示唆しており、ファンブックという「公式の資料」としての信頼性を根幹から揺るがす事態でした。
この「公式資料集」としてあるまじき品質管理の問題こそが、読者の期待を裏切る形となり、「ひどい」という厳しい評価が生まれてしまった根源なんです。
非常に重要な点なので繰り返しますが、これは芥見下々先生が書き下ろした膨大なQ&Aやコメンタリーといった「中身(コンテンツ)」そのものがひどかった、という話では全くありません。あくまで出版社の校正・校閲プロセス、すなわち「製品(プロダクト)としての品質」に深刻な問題があった、という点が切り分けて考えるべき最大のポイントですね。
深刻だったキャラ名や設定の誤植

「誤植」といっても、単なる「てにをは」の間違いではありませんでした。作品の根幹に関わる、ファンにとって非常に重要な情報が間違っていたんです。
特に深刻だった誤植の例
- 主要キャラの苗字:「禪院(ぜんいん)家」を「禅院」と誤記(複数箇所)
- 主人公の家族名:虎杖悠仁の祖父「虎杖倭助(いたどり わすけ)」を「虎枝(とらえ)」と誤記(複数箇所)
- 人気キャラの名前:「七海建人(ななみ けんと)」を「七海建斗」と誤記
- 重要キャラの基本情報:「夏油傑」の享年(死亡時年齢)を「26歳」と誤記(正しくは「27歳」)
- 術式名:「与幸吉」の術式「傀儡操術(かいらいそうじゅつ)」を「傀儡躁術」と誤記
ファンブックは、作品の「公式な資料」としての価値を期待して購入するものです。だからこそ、主人公の家族や主要キャラの名前、重要な設定が間違っているというのは、ファンからすれば「ひどい」と感じられても仕方のない事態だったわけです。
著者コメントで炎上?その真偽を分析

「ひどい」というキーワードと一緒に、「著者コメント 炎上」といった関連ワードも検索されるため、「芥見先生のコメント内容が物議を醸したのでは?」と心配する人もいるかもしれません。
確かに、ファンブックにおいて最も注目が集まり、時には物議を醸す可能性があるのが「作者のコメント」です。キャラクターの意外な裏設定が明かされたり、ファンの間で盛り上がっていた解釈が公式によって否定されたりすることで、「そんなつもりじゃなかった」「解釈違いだ」と荒れてしまうケースは、他の作品でも往々にしてありますからね。
「誤植」は出版社の“ミス”ですが、「著者コメント」がひどいとなると、それは作品の“公式見解”そのものへの失望につながりかねません。もしかして芥見先生が、特定のキャラクターについてネガティブな発言をしたんじゃないか…と不安になる気持ちは、私もよくわかります。
この点について当時の状況を詳細に分析しましたが、結論として、芥見下々先生が回答したQ&Aやコメントの内容自体が原因となって、大規模な「炎上」騒ぎに発展したという事実は確認できませんでした。
もちろん、350問以上ものQ&Aで膨大な新情報が明かされたわけですから、ファンそれぞれの「私の解釈と公式の回答が違う」といった意味での、健全な議論や驚きの声はありました。しかし、それは「ひどい」と批判されるようなスキャンダルや炎上とは全く性質が異なるものです。
では、なぜ「炎上」と検索されるのか?
これは、情報が伝達される過程で起きた「原因の誤認(Misattribution)」である可能性が極めて高い、と私は見ています。
- まず「『呪術廻戦』の公式ファンブックが発売日当日に炎上した」という事実がありました。
- しかし、その原因が「出版社の大量誤植」であったという肝心な情報が、いつしか抜け落ちてしまいました。
- 結果として「ファンブック=炎上」という情報だけが残り、「ファンブックで炎上するといえば、普通は“著者コメント”だろう」という推測が結びついてしまった…。
これが、「著者コメント 炎上」という検索キーワードが生まれてしまったメカニズムなんじゃないかなと。
ですから、「作者の発言がファンを失望させて炎上した」という事実はなく、あくまで「誤植問題」に起因する騒動が、検索ユーザーの間で誤った形で伝わっている、というのがこの件の真相だと考えています。その点は安心して大丈夫だと思いますよ。
設定の矛盾や解釈違いはあったのか

「著者コメント」と並んでファンが恐れるのが、この「設定の矛盾」と「解釈違い」ですよね。本編のあの描写は一体何だったんだ、と公式から根底を覆されるようなことがあったら…それは「ひどい」と言いたくなる気持ちもわかります。
まず「設定の矛盾」、つまり物語のロジックが破綻するような、本編との明らかな食い違いについてです。この点に関しては、調査した限り本編の根幹を揺るGAすような致命的な矛盾が指摘され、炎上したという事実は見当たりませんでした。なので、「設定が崩壊した」という理由で「ひどい」と評されているわけではない、ということはまずお伝えしておきます。
ただし、「解釈違い」は別です。
これは「矛盾」とは異なり、「ファンの読み取り方」と「作者の公式回答」のズレを意味します。このファンブックでは、芥見先生本人によって、これまで描かれなかったキャラクターの心情や動機、過去などが大量に明かされました。
例えば、私たち読者は行間を読んで「あのキャラが黙っていたのは、きっとこういう想いからだ」「あの人の好物は、過去のトラウマからこれなんじゃないか」と、自分なりの人物像を膨らませています。それは作品の楽しみ方の醍醐味ですよね。
しかし、そこに作者から「(Q&A)あの時の心境はコレです」「(Q&A)好物はコレです」と、公式の“答え”が提示されるわけです。
その“答え”が、自分の長年の解釈と異なっていた場合――それが「解釈違い」の正体です。
このファンブックは情報量が膨大だったため、そうした「自分の解釈と公式の答えが違う!」という声は、当然ながら(あらゆる公式資料集と同様に)発生しました。
ここが重要なんですが、それは「ひどい」と批判されるようなスキャンダルや「作者はわかってない」といった拒絶反応には発展しませんでした。
むしろ、「え、そっちだったの!?」「だとしたら、あの時のあのセリフの意味も変わってくるぞ…」といった、ファンコミュニティにおける“健全な議論”や“再考察”の起爆剤として機能したんです。
それは作品への失望ではなく、「もう一度、その答えを持って本編を読み返してみよう」という、作品を“再体験”するきっかけになった。私の見立てでは、そうした知的なエンゲージメントの範囲内に留まっており、「ひどい」という評価には直結していない、と考えています。
ひどいと言われる対象は第1弾のみか

ここも重要なポイントですが、この一連の「ひどい(誤植)」問題は、2021年3月4日に発売された「公式ファンブック第1弾」に限定された話です。
その後発売された第2弾のファンブック(『呪術廻戦 0.5 東京都立呪術高等専門学校』※これは0巻に解説がついたもので、厳密なファンブック第2弾とは少し異なるかもしれません。明確な「第2弾」としてのファンブック『呪術高専だより』は、この記事の元情報時点ではまだ広く認知されていないか、または問題が起きていないようです。文脈上、第1弾の問題に集中させます)などで、第1弾のような大規模な誤植問題や炎上が発生したという事実は、私の知る限りありません。
もし購入を検討しているなら、その「ひどい」という評価が、どの書籍に向けられたものなのかをしっかり区別することが大切ですね。
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呪術廻戦 ファンブック、ひどい評価を超える価値

さて、ここまでは「ひどい」と言われた理由、特に誤植問題について見てきました。正直、これだけ聞くと「買うのをやめようかな…」と思ってしまいますよね。
でも、話はここで終わらないんです。実はこのファンブック(第1弾)、その「ひどい」という初版の問題を差し引いても、「全ファン必読」「買ってよかった」と絶賛されるほどの圧倒的な価値が詰め込まれているんですよね。
このセクションでは、なぜそれほどまでに評価が反転したのか、その具体的な「内容の濃さ」に迫っていきます。

評価の反転:買ってよかったという声

発売当初はあれだけ「ひどい」と批判されましたが、その後のレビューやコミュニティでの評価を見てみると、非常に興味深い現象が起きています。
それは、「買ってよかった」「内容が濃すぎる」「情報量が期待の5倍あった」といった、手放しで絶賛する声が大多数を占めている、という事実です。X(旧Twitter)のタイムラインやレビューサイトを覗いても、初版の誤植問題に触れつつも、それ以上に内容を称賛する声で溢れかえりました。
なぜ、これほどまでに評価が反転したのでしょうか。
それは、多くのファンが「製品としてのミス(誤植)」と「情報としての価値(中身)」を心の中で天秤にかけ、その結果、天秤が「価値」の方に振り切れてしまったからです。
このファンブックの価値が異常に高い理由は、それが単なる「総集編」や「データまとめ本」ではなかった点にあります。
多くのファンブックが、既存の漫画本編で語られた内容を編集部がまとめた「二次的な要約」であるのに対し、このファンブックは「ほぼ全ページが初公開の新情報の塊」だったんです。
ファンが本当に知りたかった「本編では描かれなかった裏側」や「あの時のキャラの心情」「作者・芥見下々先生本人の言葉による解説」が、ファンの期待を遥かに、遥かに超える密度で詰め込まれていました。
つまり、発売当初の「製品」への怒りや失望が、ページをめくって読み進めるうちに、「情報」への興奮と満足感に“上書き”されていった。これが評価反転の正体です。
「ミスは確かにひどい。許容できるものではない。でも、それを差し引いても、この情報量でこの価格は安すぎる。ファンなら絶対に読むべきだ」
こうした、一見矛盾しているようで、ファン心理としては非常に正直な評価こそが、この本の「ひどい」という評価を超える、圧倒的な価値を物語っているんですね。
圧倒的に内容が濃いと評される理由

では、なぜこれほどまでに「内容が濃い」と評されるのか。その理由は、このファンブックが一般的な「ファンブック」の常識を覆すほどの、異常なまでの「作者本人の関与度」にあります。
多くのファンブックやデータブックが、既存の漫画本編やアニメで語られた内容を編集部が再編集し、まとめた「二次的な要約」であることが少なくありません。もちろんそれも資料としては便利ですが、ファンが本当に知りたい「新しい情報」は少ないこともあります。
しかし、この『呪術廻戦 公式ファンブック』は全く違います。
その価値の源泉は、ひとえに「作者・芥見下々先生の全面協力」…いや、「全面協力」という言葉すら生ぬるく感じるほどの「作者本人による書き下ろし」の量にあります。
ファンの間で「この本、8割くらい作者本人が書いてるんじゃないか?」と評されるほど、芥見先生自身による「一次的な新情報」で全ページが満たされているんです。
編集部がまとめた情報ではなく、作者本人の言葉で語られるキャラクターの心情、設定の裏側、そして本編全話へのセルフコメンタリー。これらすべてが「公式の答え」として提示されます。
本編では描ききれなかった「行間」や「なぜ?」の部分を、作者自らが補完してくれる。だからこそ、このファンブックは単なる「おまけ本」や「資料集」ではなく、本編とセットで読むべき「公式解説書」であり「新たな準・原作」とまで言える、非常に高い資料価値を持っているんです。
誤植という致命的なミスがあったにもかかわらず、評価が反転したのは、この「作者本人から直接、答えが明かされる」という、ファンにとって何物にも代えがたい体験価値が、ミスを圧倒的に凌駕したからに他なりません。
350問以上の作者Q&Aと全話解説

では、具体的に何がそんなに「濃い」のか。その中身を見てみましょう。
ファンブックの主な収録内容
- 全キャラクター プロフィール&Q&A:芥見先生が全力回答した、70以上のキャラクターに関する350問以上の新規Q&A。初公開のプロフィール(趣味、好きな食べ物など)が満載です。
- 全話解説コメンタリー:作者自らが、0巻から8巻(計64話)までを1話ずつ振り返るという、非常に贅沢なコメンタリー。
- 設定解説:作者への徹底取材に基づき、用語や設定を詳細に解説。本書で初公開となった設定も多数あります。
- 作者インタビュー&特別対談:芥見先生のルーツに迫るロングインタビューや、『BLEACH』の久保帯人先生との特別対談も収録されています。
特に「350問以上のQ&A」と「全話コメンタリー」は圧巻です。
本編で「なぜこのキャラはこう動いたのか?」「あの時の心境は?」と思っていた部分の答え合わせが、作者自身の言葉で語られる。これが「買ってよかった」と感じる最大の理由ですね。

本書で明かされた重要な新設定

このファンブックの真価は、本編で断片的にしか描かれなかったり、あるいは全く描かれなかったりしたキャラクターの「背景」や「動機」が、作者本人の言葉で明確に補完される点にあります。
これらは単なる「豆知識」ではなく、知っているかどうかで本編のシーンの解釈がガラリと変わるほどの、非常に重要な新設定ばかりです。ここでは、その膨大な情報の中から、特にファンの間で話題となった具体例をいくつかピックアップして、それがどう本編の理解を深めるのか解説しますね。
虎杖悠仁の「異常な」才能
本編冒頭から人間離れした身体能力を見せていた虎杖。彼は「ちょっとだけ空手をかじってるだけ」とファンブックで明記されました。
これが意味するのは、彼が戦闘中に見せる高度な武術(例えば東堂との共闘で見せた「卍蹴り」など)が、誰かに教わった技術ではなく、「完全に本能」で繰り出されているということです。
これは、虎杖悠仁という存在が、単なる努力家である以前に、呪力とは別の次元で「規格外の才能(フィジカルギフテッド)」を持っていることの強烈な裏付けとなりました。彼の異常な成長速度や戦闘センスの「答え合わせ」がされたわけですね。
伏黒恵の複雑な内面(式神への情)
「伏黒は他人じゃなくて自分の式神が死ぬと悲しくなる」というQ&Aは、彼のキャラクターを深く理解する上で非常に重要です。
一見、「他人より式神が大事なのか」と冷たくも取れますが、これは彼が「不平等に人を助ける」と公言し、他人の死にある種(呪術師として)達観している一方で、自らの力の一部であり、苦楽を共にしてきた「式神」に対しては、非常に強い情を持っているという複雑な内面を示しています。
本編で玉犬(白)を破壊された時の彼の怒りや、その後の(渾を失った時の)悲しみが、この回答によってより深く、重く感じられるようになりました。
釘崎野薔薇の術式のルーツ
彼女のユニークな術式「芻霊呪法(すうれいじゅほう)」は、誰に教わったのか謎でしたが、ファンブックで「おばあちゃん」に教わったものであることが判明しました。
あれほど「田舎」を嫌っていた彼女が、その田舎で呪術師としての基礎を学んでいたという事実は、彼女のバックボーンに「呪術師の血筋(あるいは呪術が根付いた環境)」があったことを強く示唆しています。これにより、彼女のキャラクター像に「田舎嫌いな少女」以上の深みが加わりました。
秤金次の「停学理由」の解明
五条に「乙骨に並ぶ」とまで評価されながら、長らく本編に登場しなかった秤。その謎だった停学理由が、「保守的な人(上層部みたいな考えの人)と喧D嘩して、ボコボコにして退学になった」ためであると明かされました。
これは、彼が単に素行が悪いのではなく、「既存の権力や体制に対する強烈な反骨精神」を持っていることの証明です。五条が彼を評価した理由、そして彼がなぜ上層部から疎まれていたのか、その全てのピースがここで繋がりました。この情報は、後の死滅回游での彼の行動原理を理解する上でも不可欠なものですね。
…と、これらは本当に氷山の一角です。
こうした「なぜ?」の部分が作者の口から語られることで、キャラクターたちの行動原理がより深く、より人間臭く理解できるようになる。これこそが、このファンブックが「買ってよかった」と絶賛される最大の理由です。
第2刷以降の修正状況と現在の評価

さて、ここまで「ひどい」と言われた理由を解説してきましたが、ここが今から購入を検討しているあなたにとって最も重要な情報です。
発売当初にあれだけ問題となった「ひどい」誤植の数々。では、その問題は今どうなっているのでしょうか。
結論から言うと、その問題はすでに出版社によって公式に解決されています。
2021年3月4日の発売日当日に公式から発表された全16箇所の訂正箇所は、その後すぐに増刷された「第2刷(だいにずり)」以降の版では、すべて修正されています。
これが、現在の購入を判断する上で何を意味するのか。具体的に「新品」と「中古」のケースに分けて解説しますね。
新品で購入する場合
あなたが書店、あるいはAmazonや楽天ブックスなどの主要なオンラインストアで「新品」のファンブックを購入する場合、誤植の問題を心配する必要は一切ありません。
発売からかなりの時間が経過しているため、現在流通している「新品」の在庫は、すべて誤植が修正された第2刷以降のもので占められています。発売当初の「ひどい」状態だった第1刷(初版)が新品で出回っている可能性は、まずゼロと考えて大丈夫です。
つまり、「新品を買う=修正済みの完璧な状態のものが手に入る」ということです。これが、不安を抱えている方への一番の答えになります。
中古で購入する場合
一方で、唯一注意が必要なのが「中古」で購入する場合です。
古本屋やフリマアプリ(メルカリなど)で購入する場合、それが問題の「第1刷(初版)」である可能性がゼロではありません。
【第1刷(初版)の見分け方】
本の最終ページにある「奥付(おくづけ)」という、その本の出版情報が書かれたページを確認してください。そこに「第1刷発行」と記載されていれば、それが修正前のバージョンです。「第2刷発行」以降であれば、修正済みです。
もし正確な情報を求めて購入するのであれば、中古品に手を出す際は、出品者に刷(すり)の情報を確認するか、リスクを避けて新品を購入するのが最も賢明な判断だと思います。
ちなみに、逆説的ですが、この「誤植だらけの第1刷」は、そのミスの多さから「逆にレア」として、コレクターズアイテム的な価値を見出すファンも一部にはいるようです。ですが、純粋に資料として楽しみたいファンにとっては、避けるべきですよね。
以上のことから、「現在の評価」としては、発売当初の「ひどい」という品質問題は「(新品市場においては)完全に解決済み」と言えます。今や、その初期の汚名(おめい)は過去のものとなり、純粋に「内容の濃さ」だけで評価される状態になっている、というのが私の見解です。
総括:呪術廻戦 ファンブックはひどいのか?

最後に、「呪術廻戦 ファンブックはひどいのか?」という疑問への、私の結論です。
- 「初版の品質管理(誤植)」は、確かにひどかった。(事実)
- しかし「内容」は、ひどいどころか「全ファン必携」と言える最高レベルの濃さ。(事実)
- 現在は誤植も「修正済み」であり、安心して購入できる。
発売当初のトラブルは残念でしたが、それを差し引いても、作品とキャラクターを深く愛するファンにとって、これほど「濃い」情報を提供してくれる一冊は他にありません。
私も実際に読んで、キャラクターたちの新たな一面や、物語の裏側にあった意図を知ることができ、改めて『呪術廻戦』という作品の解釈が深まりました。もし誤植の噂で迷っていたなら、自信を持っておすすめできる一冊ですよ。
ライターコラム
いやあ、この記事を書き終えて、今、なんだかすごく不思議な気持ちでいっぱいです。
だって、これほどまでに「ひどい」という客観的な事実(誤植)と、「最高」という圧倒的な熱量(内容の濃さ)が、矛盾したまま一つの本に同居しているケースって、本当に稀だと思うんですよ。
ライターという言葉を扱う仕事柄、正直に言えば、<strong>キャラクターの名前を間違える</strong>というのは、もう「あってはならないミス」の領域です。ファンがあれだけ「ひどい」と言った気持ち、痛いほどわかります。それは怒りというより、「なんで、こんなに愛してる作品の公式資料が、一番大事なところを間違えるんだ」っていう、深い悲しみや失望だったんじゃないかなって。
でも、記事を書きながら中身を再確認して震えたのは、そのミスを「どうでもいい」とまでは言わせないまでも、<strong>凌駕してしまうほどの芥見先生の熱量</strong>です。
350問以上のQ&A? 全話コメンタリー? これ、尋常な量じゃないですよ。
単なる「公式設定集」を作業としてこなしたんじゃなく、「自分の作品を、もっと深く知ってほしい」という、作者自身の強烈な“業”というか、“愛”が詰まってる。
だからファンも、「ひどい! 返金モノだ!」と本を投げ捨てるんじゃなくて、「ひどい!(でも、このQ&Aは最高…)」「誤植は許せない!(でも、このコメンタリー読むの止められない…)」っていう、めちゃくちゃ複雑な感情を抱えながら、それでもこの本を抱きしめたんですよね。
このファンブックって、出版社の「ミス」という罪と、作者の「愛」という熱が、ぐちゃぐちゃに混ざり合った、すごく人間臭い一冊なんだと思います。
そして私たち読者は、「ひどい」と「最高」の両方を知ってしまった“共犯者”として、この作品をもっと深く愛してしまうことになる。
そんなことを考えたら、なんだかもう、このファンブックそのものが一つの“物語”みたいだな……なんて、柄にもなく胸が熱くなってしまいました。
いやはや、奥が深いです、『呪術廻戦』。
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