鬼滅の刃に登場する、鬼舞辻無惨配下の最強集団「十二鬼月」。その中でも別格の強さを誇る上弦の鬼について、その強さランキングがどうなっているのか気になっていませんか。公式の上弦の鬼一覧の序列はもちろん、ファンの間で日夜交わされる強さランキング top20や、最終的に一番強い鬼は誰なのかという強さ議論は、物語完結後も尽きることがありません。
この記事では、各鬼が使う血鬼術などの能力一覧から、彼らが鬼になる前の悲しい物語、キャラクターを演じる豪華な声優陣、さらにはファンによる人気投票の結果まで、上弦の鬼のランキングに関するあらゆる情報を網羅的に解説します。
この記事のポイント
- 公式序列とファンが考察する強さランキングの違い
- 各上弦の鬼が持つ特異な能力や悲しい過去、担当声優
- ファンの間で交わされる強さに関する議論や人気投票の結果
- 作中において本当に一番強い鬼は誰なのかという考察
徹底解説!上弦の鬼 ランキングの全貌

- そもそも上弦の鬼とは?
- まずは公式序列の上弦の鬼一覧を確認
- 各鬼の特異な能力一覧
- 彼らが鬼になる前の悲しい過去
- キャラクターを演じる豪華声優陣
そもそも上弦の鬼とは?

上弦の鬼とは、鬼の始祖である鬼舞辻無惨直属の精鋭である「十二鬼月」のうち、上位6体の鬼に与えられた称号です。下位6体の「下弦の鬼」とは実力に圧倒的な隔たりがあり、その証拠に作中の言葉を借りれば約100年間、上弦の鬼の顔ぶれは変わっていません。
その強さは凄まじく、鬼殺隊の最高戦力である「柱」ですら、単独で上弦の鬼に勝利することは極めて困難です。作中では「上弦の鬼一体は柱三人に匹敵する」とも言及されており、物語における鬼殺隊の最大の壁として立ちはだかります。

上弦の鬼のポイント
- 鬼舞辻無惨直属の最強の鬼たち
- 十二鬼月の中でも上位6体を指す
- 下弦の鬼とは比較にならない実力を持つ
- 柱3人分の強さに相当すると言われる
彼らはそれぞれが固有の強力な異能力「血鬼術」を操り、単純な身体能力だけではない、一筋縄ではいかない戦いを繰り広げるのが特徴です。そのため、鬼殺隊は多くの犠牲を払いながら、彼らとの死闘に臨むことになります。
まずは公式序列の上弦の鬼一覧を確認

上弦の鬼には、強さに応じて「壱」から「陸」までの序列が与えられています。この数字が小さいほど強いことを示しており、鬼たちの間でも絶対的な序列として機能しています。まずは公式で定められている序列の一覧をご覧ください。
序列 | 名前 | 読み方 |
---|---|---|
上弦の壱 | 黒死牟 | こくしぼう |
上弦の弐 | 童磨 | どうま |
上弦の参 | 猗窩座 | あかざ |
上弦の肆 | 半天狗 | はんてんぐ |
上弦の伍 | 玉壺 | ぎょっこ |
上弦の陸 | 堕姫・妓夫太郎 | だき・ぎゅうたろう |
補足:上弦の陸について
上弦の陸は、妹の堕姫と兄の妓夫太郎の兄妹で一体という特殊な構成です。二人同時に頸を斬らなければ倒すことができないという特性を持っており、鬼殺隊を大いに苦しめました。
この公式の序列が、上弦の鬼の強さを考える上での基本的な指標となります。しかし、後述する血鬼術の相性などから、ファンの間ではこの序列通りではない強さの議論が交わされることも少なくありません。
各鬼の特異な能力一覧

上弦の鬼が持つ強さの根幹は、それぞれが独自に発展させた血鬼術にあります。ここでは、各鬼がどのような能力を持っていたのかを一覧でご紹介します。
鬼 | 血鬼術の概要 |
---|---|
黒死牟 | 自身の肉から刀を生成し、「月の呼吸」の剣技と組み合わせる。斬撃には三日月状の刃が無数に伴う。 |
童磨 | 自身の血を凍らせて強力な冷気を操る。吸い込むと肺が壊死する粉凍りや、自身と同等の分身を作る能力を持つ。 |
猗窩座 | 「破壊殺」と呼ばれる武術。相手の闘気を感知して攻撃を予測・対応する「羅針」や、遠距離攻撃の「空式」など技は多彩。 |
半天狗 | 本体が斬られると「喜怒哀楽」の感情を持つ分身体に分裂。さらにそれらが合体し、強力な「憎珀天」となる。 |
玉壺 | 壺から壺へと瞬時に移動し、水中の生物を操ったり、触れたものを魚に変える「神の手」などを使う芸術家気質の鬼。 |
堕姫・妓夫太郎 | 堕姫は自身の帯を自在に操り攻撃・防御を行う。妓夫太郎は猛毒を持つ血の鎌「飛び血鎌」で広範囲を攻撃する。 |
このように、単純な戦闘能力だけでなく、非常に厄介で初見では対応困難な能力を持っていることが、彼らが最強たる所以です。
彼らが鬼になる前の悲しい過去

上弦の鬼たちが持つ圧倒的な強さと冷酷さ。しかし、彼らの過去を紐解くと、その印象は180度変わるかもしれません。彼らの多くは、人間だった頃に理不尽な境遇や深い絶望を経験しており、その物語は多くの視聴者・読者の心を強く揺さぶりました。なぜ彼らは、鬼になるしかなかったのでしょうか。
ここでは、特に視聴者の涙を誘った、彼らの悲痛な過去のエピソードを掘り下げていきます。
敵キャラクターだと分かっているのに、過去のエピソードを見るとどうしても感情移入してしまいますよね…。彼らにも守りたいものがあったのだと思うと、本当に胸が苦しくなります。
猗窩座(人間名:狛治):守れなかった約束と喪失の連鎖
上弦の参・猗窩座の過去は、喪失と絶望の物語です。人間・狛治であった頃、彼は病気の父の薬代のために盗みを繰り返す心優しい青年でした。しかし、その想いも虚しく父は自害。生きる意味を失った彼を救ったのは、素流道場の師範と、その娘・恋雪でした。
恋雪との未来を誓い、ようやく幸せを掴みかけた矢先、道場の土地を狙う輩によって師範と恋雪は毒殺されてしまいます。守ると誓った大切な人たちを、またしても守れなかった。その深い絶望と怒りが、たまたま通りかかった鬼舞辻無惨につけこまれ、彼は強さだけを求める鬼・猗窩座へと変貌しました。
無限列車編で見せた強者への執着や、女性を絶対に殺さないという信条の裏に、こんなにも人間らしく、そして悲しい過去があったのかと知った時、多くの視聴者が衝撃を受けました。煉獄との死闘も、全く違った見え方になります。
妓夫太郎・堕姫(人間名:梅):最底辺で寄り添った兄妹の絆
遊郭の最底辺で生まれ、その醜い容姿から虐げられてきた妓夫太郎。彼の唯一の光であり誇りは、美しく生まれた妹の梅(後の堕姫)でした。しかし、その美しさが仇となり、梅は客である侍の恨みを買い、生きたまま焼かれてしまいます。
瀕死の妹を抱きしめ、助けを求めるも誰にも手を差し伸べられず、雪の中で絶望する妓夫太郎。このシーンは、アニメ「遊郭編」クライマックスの名場面として、声優陣の魂のこもった演技と美しい作画、劇伴音楽が一体となり、視聴者に深い感動と悲しみを与えました。
「何でもしてやるから助けてくれ」という妓夫太郎の叫びに現れたのが、上弦の弐・童磨でした。こうして二人は鬼となり、自分たちを虐げた世界への復讐を誓うのです。二人で一つ。どちらかが欠けても生きていけない彼らの絆は、鬼になった後も変わることはありませんでした。
黒死牟(人間名:継国巌勝):天才の弟への終わらない嫉妬
上弦の壱・黒死牟の過去は、他の鬼とは少し毛色が異なります。彼は戦国時代の武家の長男として生まれ、何不自由ない生活を送っていました。しかし彼の隣には、あらゆる才能に恵まれた双子の弟・継国縁壱がいました。
最強の日の呼吸の使い手である弟への、どうしようもない嫉妬と劣等感。そして、侍として最強を極める前に訪れる「老い」と「死」への恐怖。その心の隙を無惨につかれ、彼は永遠の時と強さを得るために、人間を捨てる道を選びます。
誰の目から見ても恵まれた環境にいながら、すぐ隣にいる「決して超えられない天才」の存在に苦しみ続ける。その孤独と焦りは、経験した者にしか分からないのかもしれませんね…

全ての鬼が悲劇の被害者ではない
一方で、全ての鬼に同情できる過去があるわけではないのが、『鬼滅の刃』という物語の奥深いところです。童磨のように生まれながらに感情が欠落していたり、半天狗のように人間時代から罪を犯し続けてきた者もいます。彼らの存在が、猗窩座や妓夫太郎たちの悲劇性をより一層際立たせていると言えるでしょう。
このように、上弦の鬼たちの背景にある物語を知ることで、彼らは単なる「倒すべき悪」ではなく、それぞれが異なる理由で道を違えた「悲劇の人物」として、より立体的に見えてくるのです。
キャラクターを演じる豪華声優陣

上弦の鬼の魅力を最大限に引き出しているのが、彼らの声を担当する豪華な声優陣です。各キャラクターの個性と声優の名演が見事にマッチし、多くのファンを魅了しました。上弦の鬼と担当声優の一覧はこちらです。
鬼 | 声優 | 主な代表作 |
---|---|---|
黒死牟 | 置鮎龍太郎 | 『テニスの王子様』手塚国光、『地獄先生ぬ~べ~』鵺野鳴介 |
童磨 | 宮野真守 | 『DEATH NOTE』夜神月、『うたの☆プリンスさまっ♪』一ノ瀬トキヤ |
猗窩座 | 石田彰 | 『新世紀エヴァンゲリオン』渚カヲル、『銀魂』桂小太郎 |
半天狗 | 古川登志夫 | 『ドラゴンボール』ピッコロ、『うる星やつら』諸星あたる |
玉壺 | 鳥海浩輔 | 『薄桜鬼』斎藤一、『弱虫ペダル』今泉俊輔 |
堕姫 | 沢城みゆき | 『ルパン三世』峰不二子、『HUNTER×HUNTER』クラピカ |
妓夫太郎 | 逢坂良太 | 『ダイヤのA』沢村栄純、『ハイキュー!!』赤葦京治 |
ベテランから実力派まで、日本の声優界を代表する方々が名を連ねています。彼らの熱演が、上弦の鬼というキャラクターにさらなる深みと生命を吹き込んでいるのです。
考察!最強は誰だ?上弦の鬼 強さランキング

- ファンが考えた強さランキング top20
- ネット上で白熱する強さ議論
- 作中で一番強い鬼は誰なのか?
- ファンによる人気投票の結果も紹介
ファンが考えた強さランキング top20

公式の序列とは別に、ファンの間では作中での活躍や能力の相性を考慮した独自の強さランキングが常に議論されています。ここでは、鬼や鬼殺隊を含めた全キャラクターの中でのランキングの一例をご紹介します。
【考察】鬼滅の刃 強さランキング TOP20 (一例)
- 継国縁壱
- 鬼舞辻無惨
- 鬼化・炭治郎
- 黒死牟 (上弦の壱)
- 童磨 (上弦の弐)
- 猗窩座 (上弦の参)
- 悲鳴嶼行冥
- 半天狗 (上弦の肆)
- 不死川実弥
- 冨岡義勇
- 時透無一郎
- 伊黒小芭内
- 煉獄杏寿郎
- 甘露寺蜜璃
- 玉壺 (上弦の伍)
- 妓夫太郎 (上弦の陸)
- 竈門炭治郎 (最終盤)
- 宇髄天元
- 我妻善逸 (最終盤)
- 胡蝶しのぶ
注意:このランキングはあくまでファンの考察に基づく一例です。キャラクターの強さは状況や相性によって大きく変動するため、絶対的なものではありません。
このランキングを見ると、やはり上弦の鬼は上位に多数ランクインしており、その強大さがうかがえます。特に黒死牟、童磨、猗窩座のトップ3は、柱の中でも最強格とされる悲鳴嶼行冥よりも上に位置づけられることが多いようです。
ネット上で白熱する強さ議論

前述の通り、鬼滅の刃の強さランキングはファンの間で活発な議論の対象となっています。特に上弦の鬼に関しては、公式の序列と実際の戦闘描写から、様々な意見が飛び交っています。
主な議論のポイント
- 「猗窩座 vs 童磨」:猗窩座は童磨に敗北して序列が下になりましたが、最終的に頸の弱点を克服しかけたことから「本気を出せば童磨より強いのではないか」という議論があります。一方で、童磨の血鬼術は鬼殺隊にとって相性最悪であり、その厄介さから童磨が上と考える意見も根強いです。
- 「半天狗の厄介さ」:半天狗は単体の戦闘力よりも、分裂・合体という能力の厄介さが際立ちます。最強形態である憎珀天は痣を発現した柱でも抑えるのがやっとであり、「タイマンでは最強クラスの悲鳴嶼でも単独撃破は難しい」という声もあります。
- 「妓夫太郎の実力」:上弦の陸でありながら、「柱を15人葬った」という実績から「妓夫太郎単体ならもっと上位ではないか」という議論も存在します。妹の堕姫が弱点でなければ、さらに評価は上がっていたかもしれません。
こういう「もしも」を語り合えるのが、作品の大きな魅力の一つですよね。キャラクターの能力や相性を考えながら議論するのは本当に楽しいです。
これらの議論に絶対の答えはありませんが、キャラクターの強さを多角的に見ることで、より深く物語を楽しむことができます。
作中で一番強い鬼は誰なのか?

上弦の鬼を含め、作中に登場した全ての鬼の中で「一番強いのは誰か?」という問いに対する答えは、多くのファンが一致して「鬼舞辻無惨」を挙げます。
その理由は明白で、彼が全ての鬼の始祖であり、他の鬼とは比較にならないほどの力を持っているからです。超高速の再生能力、複数の脳と心臓、一撃で鬼殺隊士を戦闘不能にする猛毒の攻撃など、その能力はまさにラスボスにふさわしいものでした。
事実、作中最強の剣士である継国縁壱でさえ、一度は無惨を追い詰めたものの、分裂して逃亡され、完全に仕留めることはできませんでした。最終決戦においても、鬼殺隊が総力を挙げ、さらに珠世が開発した弱体化薬を使ってようやく倒せた相手であり、その強さは疑いようがありません。
もう一人の「最強」候補:鬼化・炭治郎
無惨の死後、彼の全ての力と想いを受け継いで鬼と化した竈門炭治郎も最強候補として挙げられることがあります。その最大の理由は、鬼の唯一の弱点である太陽を克服した点にあります。殺す方法が見当たらないという点では、ある意味無惨をも超える究極の存在と言えるかもしれません。
結論として、純粋な戦闘能力や支配者としての格で言えば鬼舞辻無惨が、存在としての完成度で言えば鬼化・炭治郎が最強の鬼と言えるでしょう。
ファンによる人気投票の結果も紹介

強さだけでなく、キャラクターとしての人気も気になるところです。週刊少年ジャンプ誌上で行われた第2回キャラクター人気投票では、上弦の鬼からも複数のキャラクターが上位にランクインしました。
第2回人気投票での上弦の鬼の順位
- 14位:黒死牟 (1,979票)
- 17位:猗窩座 (1,577票)
- 18位:童磨 (1,399票)
(参照:週刊少年ジャンプ 2020年47号)
強さランキングでも上位の3名が、人気投票でも高い支持を得ていることがわかります。特に猗窩座と黒死牟は、その悲しい過去や武人としての信念に共感するファンが多く、敵役でありながら高い人気を誇ります。
驚くべきは童磨の人気ですね。作中では共感できる部分が少ないサイコパス的なキャラクターでしたが、その突き抜けた個性やかませ犬的な立ち位置が逆にファンに愛されたのかもしれません。
この結果から、キャラクターの魅力は単純な「強さ」や「善悪」だけでは測れないということがよく分かります。
総括!多様な視点の上弦の鬼 ランキング

この記事では、鬼滅の刃に登場する上弦の鬼について、公式の序列からファンの間で語られる強さランキング、そしてキャラクターの魅力まで、様々な角度から掘り下げてきました。最後に、本記事の要点をまとめます。
- 上弦の鬼は十二鬼月の上位6名で構成される最強の鬼集団
- 公式の序列は壱から陸まであり数字が小さいほど強い
- 黒死牟の月の呼吸や童磨の氷の血鬼術などそれぞれが強力な能力を持つ
- 猗窩座や黒死牟など多くの鬼には人間時代の悲しい過去がある
- 声優陣には置鮎龍太郎さんや宮野真守さんなど豪華な面々が揃う
- ファンの強さ考察では公式序列とは異なるランキングが議論される
- 特に猗窩座と童磨のどちらが強いかという議論は白熱しやすい
- 作中で一番強い鬼は始祖である鬼舞辻無惨とされるのが一般的
- 太陽を克服した鬼化炭治郎も最強候補として挙げられることがある
- 人気投票では黒死牟や猗窩座、童磨が上位にランクインしている
- 強さと人気は必ずしも一致しないのがキャラクターの面白さ
- 血鬼術の相性や戦闘状況によって強さの評価は変動する
- 彼らの背景を知ることで物語をより深く楽しむことができる
- 上弦の鬼は鬼滅の刃の物語に不可欠な魅力的な敵役である
- ランキングはあくまで一つの視点であり絶対的なものではない